選択 2014年1月号
- 2014 1/1
- 投稿者 : KAKEHI Kazuhiko
選択 2014年 1月号のページ
Pick-ups / ピックアップ
今回はほぼ全ての記事を載せているため、正しくは「ピックアップ」ではありませんが。
- 米国「最強時代」は続く–フランシス・フクヤマ(スタンフォード大学上級研究員)
decay(劣化)は起きたとしてもdecline(衰退)と呼ばれるものではない、とのこと - 米中は「新しい関係」構築へ–日本はもはや最重要国ではない
中国軍部(の暴走)に対するシビリアン・コントロールが利いていない可能性が見え隠れし、その牽制としてB52をADIZ上空に飛ばした米国は、しかし中国に優柔不満ともいえる姿勢を見せている。つい尖閣問題だけに目を向けてしまいがちだが、米国が中国と「新しい大国間関係」へと進もうとしていることにも留意が必要とのこと。 - ローレンス・フィンク(ブラックロック会長兼最高経営責任者(CEO)):経済回復の成否握る「金融の巨人」–世界のキーパーソン【連載】44
つい数年前から名前を聞くようになったBlackRockのCEOについて。2013年12月にはThe Economistの表紙も飾っていました。「アラジン」というリスク計算システムを活用して案件を審査、GOとなれば買収は超攻撃的となることもある模様。政界へのつながりも強いらしい。 - 極めつきのオバマ「死に体」政権–早くも秋の中間選挙に「黄信号」
「政府が、大統領個人の人気、資質、雄弁術に頼り過ぎ、政策執行の詰めが致命的に甘い」との評。世論調査では大統領は「不正直」と見られているとのこと。 - 中東「領土大分裂」が始まった–宗教と人種が書き換える「国境線」
「国家を持たない世界最大の民族」と呼ばれるクルド人が、特にサウジアラビアの国のあり方にどう影響を及ぼしうるかについて。日本にとっては、シェールガスだけでなく本件もエネルギー安全保障の観点で留意が必要(もしかしたらシェールガスが環境変化にドライブを掛けるかも)。 - [情報カプセル] 米国務省が「インド次期首相」へのビザ発給を巡って苦慮 / エジプトで盗掘ビジネスが活発化 武装して古墳を襲撃 / ドイツ政界で台頭する女性パワー 主要政党の主導権を握る / スペインが欧州人権裁に従い「凶悪犯」を釈放 / 欧州で加速するカトリック離れ 各地で売却される教会 / 米国エンターテインメント業界がソチ冬期五輪ボイコット運動開始。ロシアの同性愛宣伝禁止法に反対して / 米国がシリアの化学兵器使用について重大な隠蔽工作を行なっていた疑いが浮上 / リビアの元高官が、国際刑事裁判所での裁きを求めている–このままでは正当な裁きを受けられない、と訴え / 英国キャメロン政権が不法移民を締め出すため、監視体制を強化しようとしている / マルタの国会がこのほど、欧州連合諸国以外の人間にも同国市民権を与える案を了承 / 英国放送協会の高額退職金問題、国会に舞台を移して追求が続く / 中国な苛烈な汚職追及 前政権幹部が不満漏らす / 不動産価格は制御不能」 李克強首相が匙を投げる「バブル」 / 中国共産党が体制派記者を養成 大学に直轄ジャーナリズム学科設置 / 韓国地方都市に完成した音楽堂に国家情報院が「横やり」 / タイ領内に逃げ込んだ少数民族が人身売買の被害か / アフガン産ヘロインがスリランカを経てオーストラリアへ / 中国で深刻化する大気汚染について、メディアが国民の反感を買っている / 中国人権侵害の象徴である「労働改造所」の撤廃が中途半端に終わりそう / 中国が韓国に対してインターネット上の安全保障に共同で取り組むことを呼びかけ注目されている / 韓国で2013年までに 4回開催されたF1グランプリが、2014年から開催されないことが決定 / ソマリアのイスラム過激派ある娑婆部が、隣国ケニアの密猟に関与し、象牙を売りさばいていて資金源にしているという / アフリカのサハラ砂漠南縁で2014年に深刻な飢饉が発生するとみられている–イスラム過激派の活動活発化の下で、飢饉への対応も後手に回るのでは、とのこと
- 米国で広がるマリファナ「合法化」–「酒より安全」な薬物に各州が注目
Evidence-basedで見る限り、合理的な判断かと - 「瀬戸際」のサウド王家–米国の「変節」で危機に現実味
クルド人の話しだけではなく、王家側にも課題が多いとのこと。鎖国に近い環境、お金と石油が潤沢故のエネルギー効率の悪さ、大卒者の増加などがその背景に。 - 「領土問題」中国の考え方–Book Reviewing Globe 本から見る地球 (連載356)
中国がどのように領土問題に対処しているか - 「脱原発」で苦境のドイツ–再生可能エネルギー推進の「誤算」
電力料金上昇中 - インド政界に現れた「台風の眼」–総選挙に向け躍進する「汚職撲滅党」
結党 1年の「一般大衆党(AAP)」がいわば「インドの春」をもたらすか - 中国人脈「皆殺し」の北朝鮮張–成沢処刑の真意と余波
北朝鮮の動きが読みづらい中、中国も情報を十分には把握しきれていない模様 - 「挑発外交」へ暴走する習近平–東シナ海「防空識別圏」設定の内幕
中国のADIZ設定に前後しての米中の動き - 中国は先進国になれない–「成長神話」の虚妄と限界
日本同様、キャッチアップの次をどう見つけるのか - 《土着権力の研究》井川家(愛媛県)–大王城下町を支配する創業家
愛媛県での権力者への畏敬と畏怖 - [情報カプセル] 名護市長選前に早くも「実弾」投入 保守系候補を支援する沖縄防衛局–漁業補償がどう使われたか / 谷垣禎一法相が辞任の意向漏らす 早くも次期総選挙選をにらんだ動きか–首相の支持率低下を受けて / 安倍お気に入りの外務官僚が「作文」 防衛計画大綱と安全保障戦略が不評–兼原信克・内閣官房副長官補(外務担当)による「積極的平和主義」とは / 支持率維持に拘泥する菅官房長官 官僚との軋轢も–あの法案通過で支持率低下の中、安倍・菅コンビは株価上昇を気にしている模様 / 下村文相の知事選出馬を官邸が阻止 勝てる候補が見つからぬ自民党 / 亡くなった二階堂氏秘書を偲ぶ会 集まった参列者の下心
- 「農政改革」を弄ぶ安倍官邸–偽りの「減反廃止」で農林族が暗躍
選択も、今回の「減反廃止」は偽り、むしろ「減反強化」と評価 - 安倍政権の「陰り」随所に–「支持率下落」以上の不信が蔓延
特定秘密保護法採決の強行、北朝鮮での処刑に対して国家安全保障会議(NSC)も活用されず、南スーダンでの武器供与も行なわれるなど、不安定要素が増加中。靖国参拝も加わる中で、憲法改定の願望は叶うか。 - 橋下の変節と関電の高笑い–西風(連載392)
関西の政治は橋下さんネタが中心の中で、最近の不調が関西電力が原発関連でどう利を得ることになるか - 永田町の「二人の官兵衛」《政界スキャン》
腕力の菅(義偉・内閣官房長官)官兵衛と知力の鴨下(一郎・元環境相)官兵衛 - 民主党「保革分裂」のXデー–野党再編を迫る「集団的自衛権問題」
集団的自衛権への判断が組織を分断する「踏み絵」に - 首相悩ます「お膝元」山口県の政変–安倍政権を揺さぶる次期県知事選
病と戦う現在の山本繁太郎知事が推された背景に、林芳正参議院議員と安倍首相との位置関係があったのでは、との記事。対抗馬の存在もあり、次期知事選では苦戦も予想されるとのこと。 - 《罪深きはこの官僚》皆川芳嗣(農林水産事務次官)–福島県産米「風評被害」の戦犯
土壌の放射性セシウム濃度と玄米中の放射性セシウム濃度とには相関が見られず、むしろカリウム施肥法が鍵を握る中で、誤った方向付けをしてしまったとのこと - 「緩和縮小」決定で日本を襲う投機筋–強気相場論に浴びせる「冷や水」
私には市場がどう動くのか(動きそうであるのか)、よくわからずじまいです - 受難続く三菱重工の「原発輸出」–日の目みることなき「純国産技術」
日立との事業統合も? - みずほで「次期トップ人事」が始動–派閥意識むき出しで「流血」は必至
- 《クローズアップ》柘植康英(JR東海次期社長)–葛西独裁経営下の「名ばかり社長」
次期社長に課された様々な課題について - 石油メジャーに凋落の気配–日本のエネルギー戦略は重大な岐路に
石油メジャーの原油生産量が減少中、加えて原油生産量および優良油田権益の 9割が産油国国営企業に押さえられているとのこと。エネルギー戦略上の熟考が必要。 - 日本で日本車が売れない理由–隠せぬ輸入車との「実力差」
心ときめく車を作り続けて下さい。そのためのイメージ戦略、ストーリー作りを是非。 - 王子製紙が中国で立ち往生–工場稼働も撤退もできない
ビジネスではしたたかさが大切 - [情報カプセル] トヨタに「神話」崩壊の衝撃 国内生産300万台ついに断念へ / ディオバン時間の余波が次々と 崩壊の危機に立つノバルティス / 「不正増資」で監視委が異例の処分 有象無象の新興市場に淘汰の波 / 住友生命が抜け駆け的に路線転換 生保レディから来店型を主流に / アナリストレポートで投資家を翻弄 三菱モルガンに冷ややかな視線 / 製紙業界に近づく再編機運 三菱と大王、北越に合併観測浮上 / 富士通・パナソニックに暗雲 システムLSI新会社が白紙か / 富士通の三菱工場売却失敗を受けソニーがルネサス鶴岡買収を断念か / 「お荷物」JALホテルズの迷走で親会社ホテルオークラの悩みは続く / 富士重工の米国販売が驚異の伸び 「影の功労者」はスズキ? / 各社好調の米国で独り負けのホンダ なりふり構わぬ販売競争に突入 / 傲岸不遜なJTBの殿様商売 反発する地方の旅行業者がタッグ
- ≪企業研究≫武田薬品工業–外国人社長起用の深刻な「裏事情」
ブロックバスター特許切れの中で、新薬開発でも人材面でも苦労をなさっているようです - トヨタのHV技術に「限界」露わ–自前技術での「燃費向上」は無理
私見ですが、意味の少ないカタログ値ではなく、ストーリー作りが欠かせないのでは - 不興買うオリックスのアジア事業–カンボジア出資先の「怪しい」素性
マイクロファイナンスとしてちゃんと機能して欲しいものです - KDDIを蝕む深刻な「動脈硬化」–社員が待ち望む田中体制の終焉
トップダウンが強すぎるとの評価 - 殯と大嘗祭–皇室の風(連載65) 岩井克己
葬儀もダウンサイジング化? - 新素材開発の可能性も持つ発酵工学研究の世界–日本の科学アラカルト(連載41)
阪大・本田孝祐准教授、東大・大矢禎一教授、北大・田島健次准教授、産総研・北本大&井村知弘研究員が紹介されている。 - 低栄養の予防続・不養生のすすめ(連載37) 柴田 博
低栄養(栄養失調)には発展途上国型(熱量不足)と先進国型(食物繊維などが不足)がある中で、日本は若年層も低栄養が見られ、それが発展途上国型となっているとのこと。この話しはよく耳にする一方、「なぜ」が見えない謎の現実。 - 借金五千万円と五十両–本に遇う(連載169) 河谷史夫
猪瀬直樹 元知事を文七元結の五十両と対比して - 箱根二区「大ブレーキ」の呪縛–マラソンランナー 櫛部静二:不運の名選手たち(連載49) 中村 計
箱根路の襷の重さについて - [情報カプセル] 中国防空識別圏は「張り子の虎」 全域をカバーできない粗末な能力 / 「轢き逃げ」で窮地に陥った 沖縄反基地逃走の「広告塔」 / 「過去の人」になる石原慎太郎 文芸誌からも相手にされず / 「春画展」日本開催が頓挫 抗議恐れて朝日新聞が撤退 / 猪瀬辞任で自民党都連が狙う「お台場カジノ」再開発利権 / マフィア化する暴力団 水面下で増加する一般人襲撃
- どうした「早稲田大学」–「刑事告発」で揺れる私学の雄
早稲田に限らず、非常勤講師といった教育職との関係は悩ましい問題かと思います - 米有力紙で「反日報道」が続々–日本を貶める「異様」な記事
The Wall Street Journalについて - 日本人はなぜオーロラに惹かれるのか–極寒の観測ツアーは「満員御礼」
- 朽ち果てる日本の美術–展覧会「乱発」が名宝を殺す
集めたお金で次世代の日本美術家を育て、芸術を新たに生み出すサイクルが回るように是非して欲しいものです。 - 「福島風評被害」の戦犯は地元紙–実態と乖離した情報で煽る
適切なリスク評価がなされることを期待します(特に、他の公害や原爆実験が繰り返された時代に私達が意識せずに晒されていた状況との比較をしながら) - 東宮–皇室危うくする雅子妃
愛子内親王が私は気になります。
投稿 by 三万人のための情報誌 『選択』.