第13回(2013秋・慶應)

開催状況

  • 日時:2013年 12月27日15:45~
  • 参加: 5人 + 安藤先生

講義内容

  • 宿題の回答の共有
  • 前回講義の振り返り
  • 語り(ストーリーテリング)
    • 聞き手の立場に立ってみる
      • 「たくさんの主張があって、相互の関係が分かりづらい、よくわからん!」と感じている
      • 「どの価値、どの課題(イシュー)に重きを置くべき?」に迷っている
      • 「議論に整合性ある?」か、検証しないといけない
      • 「衝突する主張同士のどちらが正しい?」と選択に迫られている
    • どう応じるべきか
      • どこに着目すべきかを
      • 筋道が通っているか
      • 相手の議論を上回っているか、「取り込めて」いるか
    • 特に行動や政策、そして政策判断においては、「どうなりそうか」や「どうできそうか」について、「どう感じる」かで受け手の印象や反応が大きく変わる
  • 論証図:文章を構造化し検証するためのツール
    1. 文章の結論がどこかを見つける
    2. どういう構造で結論を支えているか、図面化する
      • まず、「証拠・データ」を見つけ、枠で囲う
      • 個々の主張に下線を引く
      • 上から順番に番号をつける

宿題

  1. 今日の講義で自分が学んだ(と感じた)ことを、自分なりに項目分けをしてまとめて下さい。
  2. 講義内で筧の紹介・説明した内容で、直観的ではなかったところ、またわかりづらかったところを教えて下さい。
  3. 他の受講生の第12回宿題回答及び講義内での発言等について、また安藤先生および筧の講義について、配布様式を基に評価して下さい。
  4. 本日の試合について
    • 試合に出た人:試合に出ることで気がついた、自らおよび論戦相手の(議論の)「良かった点」「改善すべき点」を挙げてみましょう。特に、チームで試合をすることで気付いた事柄も書いて下さい。
    • 試合を見た人:本日行なわれた試合の勝敗とその判断理由をまとめて下さい(できればすぐに… でないと忘れてしまいます)。加えて、試合を見て気づいた事についてコメントして下さい。
  5. 以下の記事の一部抜粋について(前回の続き):
    男性低所得者の死亡率は高所得者の3倍!一体改革で懸念される「健康格差社会」の到来—早川幸子、知らないと損する!医療費の裏ワザと落とし穴【第27回】 2012年5月17日

    1. 「論証図」の考え方を使って、文章を構造化して下さい。
    2. 結論を十分に支えるために「本来であればこのような構造をしているべき」という構造(枠組み)を考え、論証図で表現して下さい。その構造を成立させる上で、文章から流用できる主張や証拠・データがあるか、また追加しなければならない主張や証拠・データが何かを考えてみて下さい。
      ※構造(枠組み)を考える上でのポイント:何が比較されれば良いか
  6. 【発展的課題】今回の事例と同様、皆さんが「もやっ」と感じる文章を見つけてみて下さい(新聞の記事や社説、ウェブ上のコラムなど)。その文章について、今回と同様のプロセスを行なってみて下さい。
    1. 論証図として構造化する
      • 結論を見つける
      • 主張や証拠・データに下線や囲みをつけ、上から番号を振る
      • 結論がどう支えられているのか構造化する
    2. 構造化したものも活用し、指摘・反論を挙げてみる。その際に最も重要(最弱点)と思うところを一つ選ぶ。
    3. その結論が適切に支えられるためには、どのような構造をしているべきかを提示する。その際、追加しなければならない主張や証拠・データが何かを考えてみる。

締切:1月 12日(日)23:59までに筧宛にメール送信下さい

※掲載:2014年 1月10日